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【年代毎のライフイベントとお金の使い方】第3回:50代以降が考えておきたい、リタイアメント後のライフイベント

執筆者の写真: ライフプランニング ラボ
ライフプランニング ラボ
12 分前
読了時間: 4分

セカンドライフの資金計画で押さえておきたい3つのポイント

 こんにちは!ライフラボ行政書士事務所代表の長谷部です。「年代別ライフプラン」の第3回。今回は、50代以降の方が直面する退職後のセカンドライフで直面する主なリタイアメント後のライフイベントと、その備え方について分かりやすく解説します。

 定年後の暮らしを安心して迎えるためには、まず現状とこれから必要になるお金を整理することが大切です。大きく分けて次の3つの視点から考えてみましょう。


1. 退職後の収入と支出のギャップを知る

 退職すると、主な収入源は給与から年金へと変わります。一般的に年金額は現役時代の収入より少なくなるため、これまで通りの生活を続けていると毎月赤字になり、貯蓄を取り崩す暮らしになりがちです。

 ここで大切なのは「生活費を年金収入の範囲に収めるか」「足りない分をこれまでの貯金から出していくか」を検討することです。実際には両方の歩み寄りが現実的でしょう。

 退職後は外食が減り、自宅で過ごす時間が増えるなど、生活スタイルそのものが変化します。まずは「いくら年金が入るのか」「どんな老後を送りたいのか」をイメージし、必要な生活費を試算してみましょう。不足する額を事前に把握しておけば、事前に対策を立てやすくなります。

2025年の高齢者無職世帯の家計収支比較表。夫婦世帯と単身者世帯の実収入、消費支出、黒字を表形式で示す。

 上の表は、高年齢世帯の夫婦世帯・単身世帯それぞれの収支の平均を出した表となります。どちらも「収入<消費支出+非消費支出」となり、黒字の部分がマイナスとなっていることが見て取れます。平均でマイナスなのですから、比較的多くの高齢者世帯において月々の収支がマイナスとなっていることはありそうです。自分の家庭の場合は、どのくらいのプラスまたはマイナスが見込まれるか、具体的に考えてみてはいかがでしょうか。


2. 医療・介護や「万が一」の費用に備える

 健康を維持することは最大の節約ですが、介護や病気への備えも欠かせません。

 要介護状態になった場合、公的な介護保険が適用されるため自己負担は1割から3割程度に抑えられます。しかし、介護の平均期間や費用に関するデータを踏まえると、一定のまとまった資金が必要です。特に認知症への備えも含め、必要なときにすぐ使えるお金として、生活費とは別に確保しておくと安心です。

 下記は、介護費用にかかる一時的な費用、月額費用の統計表となります。一時的な費用として、リフォーム・介護ベットの準備に掛かる費用等があげられます。月額としては、施設利用料等等がメインとなるでしょう。特に月額については年単位で継続してかかることが想定されますから、こちらの準備も大事な備えと言えるでしょう。

介護費用(一時的な費用の合計)の要介護度別表。要支援1~5と要介護1~5の金額が並び、右端に公的介護保険利用経験なし68万円、注記付き。
介護費用(月額)の場所別比較表。在宅は1万円未満22.8%、施設は15万円以上37.5%。平均は在宅5.2万円、施設13.8万円。

出典 (公財)生命保険文化センター「2024(令和6)年度 生命保険に関する全国実態調査」 


  また、ご自身の葬儀やお墓の費用についても考えておきたいところです。お寺へのお礼(お布施など)や儀式の費用は関わり方によって幅があります。万が一の事態に家族が困らないよう、どの程度の費用を見込んでおくか一度整理しておきましょう。葬儀会社に事前に見積を取ったり、寺側と関係性があるなら、お布施について聞いてみてもよいでしょう。


3. 子や孫への資金援助と自分の老後費用のバランス

 人によって考え方は違いますが、元気なうちに子どもや孫へ資産を渡したいと考える方も多いでしょう。孫の学費や結婚式費用を出してあげたい、という方は多いのではないでしょうか。 

 ここで注意したいのは「子どもや孫に援助しすぎて、自分の老後資金が足りなくなる」という事態です。ここまで述べてきた通り、退職後は貯蓄を取り崩す期間に入るため、手元に残る資産の把握が欠かせません。自分のこれからの生活を守ることを最優先に、無理のない範囲で支援のバランスを取ることが大切です。子供や孫と同じく、自分のことも大事にしてあげましょう。

 なお、まとまったお金を一度に渡すと贈与税が発生することもあります。特に110万円の贈与税の非課税枠を超えるお金を渡したい場合は、一度専門家からのアドバイスをもらうことをお勧め致します。


まとめ

退職後の生活費、介護や葬儀の備え、そして次世代への資産の引き継ぎ。これらをトータルで考え、お金が足りるかどうかを確認しておくことが、安心してセカンドライフを楽しむ鍵となります。

次回はシリーズのまとめとして、若い時期から退職後に至るまで「人生のどのタイミングでお金を貯め、どこで使うのか」という人生全体の視点からお金の流れを振り返ります。



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